北見の寒さが日に日に厳しくなる今日この頃。今夜の時刻は19時3分。今日は、僕にとってとても大切な人とのお別れの日でした。その人は家族でも取引先でもなく、僕の”ラン友”です。
かつて、急性大動脈解離を発症する前の僕は、ランニングを生きがいとしていました。連続ランニングを楽しんだり、各地のマラソン大会に挑戦したり。その中で、共にサロマ湖100kmウルトラマラソン完走を目指し、切磋琢磨した仲間がいました。そのラン友が、先日9日、ガンとの闘病の末に静かに旅立ってしまいました。
9日の夜、弔問に訪れた僕は、彼の顔を見て涙が止まりませんでした。「ありがとう」と感謝の気持ちをワンワン泣きながら伝えました。そして昨日のお通夜、そして今朝の告別式では、弔辞を読ませていただきました。最後にお礼を伝え、お別れをしてきました。
まだ信じられない気持ちです。心のどこかで「ああ、行っちゃったんだな」と思い、ため息が漏れます。ラン友は、いつもそばにいてくれるような親近感のある存在でした。
僕が病気を患ってからは交流が減ったものの、昨年には仕事で大きな助けをもらいました。彼のアドバイスは具体的で効果的であり、そのノウハウは今の僕にとって非常に大きな意味を持っています。これを活かして再起を図るとともに、多くの企業をサポートする力を与えてくれました。
2年前の僕自身の死の淵からの復活は価値観を大きく変える経験でしたが、身近な存在がいなくなる喪失感や寂しさは想像を超えます。それでも、ラン友の旅立ちにはどこか清々しさも感じています。「また会える、また一緒に走れる」という希望のようなものが心の中にあります。
彼が遺してくれた貴重な贈り物を胸に、僕は静かに燃える闘志を抱いています。人の運命はそれぞれ異なり、僕には僕の人生があります。これからは、心の中で生き続けるラン友と共に、まるで100kmマラソンのようなエキサイティングな人生を歩みたいと思います。
ラン友はきっと天国で走り出していることでしょう。僕も負けていられません。
ナイスラーン!お疲れ様でした、そしてありがとう。