あれから2年…

ただいまの時刻16:52。今日はこれから札幌に向けて車を走らせます。そろそろ路面凍結の時期なので気を引き締めて運転しなければ。

そうそう、今日11月22日は、僕にとってとても大事な1日です。

ちょうど2年前の2022年11月22日のこの時刻。僕は手術台の上で緊急手術を受けていました。

前日の11月21日の夜に突如背中に強烈な痛みが走り、左目が失明し、何が何だか分からない中で宿泊していたホテルで一夜を過ごし、22日の朝に病院で診察してもらいました。

下された病名が「急性大動脈解離」。残念ならほぼほぼ助からないと言われている病気です。

最初の診察を受けた病院から北海道循環器病院に緊急搬送され、少し検査をしてすぐに手術室へ。

僕自身は朦朧としているのに、周囲は騒然としていて、本当にどうしていいか分からなかった。

手術に同意するサインをする時に、僕は執刀医に聞きました。

「もし、この手術を受けれかなったとしたら、僕はどうなってしまうのか?」

先生からは「おそらく、あと数時間しか持たないと思います」とキッパリ言われました。

そこで初めて、自分の「死」が迫っていることを実感したのです。

しっかり検査もしてないのいきなりの大手術。助かる見込みは薄い。

全ての準備が整って、手術台に乗せられた時、僕は死ぬことに対して覚悟を決めました。

そして、自分をここまで支え育ててくれた全ての人に深く感謝をしました。

 

・・・

ここからのことは、色々な場所で話をさせていただいているので割愛しますが、「もうダメかも」と思ったあの瞬間から2年という月日が流れました。

今、こうしてパソコンで文章を書いていることが奇跡だし、不思議だし、何とも言えない気分です。

幸い、命を助けていただいたものの、通常モードに復帰して待ち受けていたのは試練の連続でした。

もちろん、今も試練の渦中でもがいています。

正直、「あの時に助からなかった方が楽だったのかも・・・」と思った瞬間は多々あります。

それだけ、生きることは大変だし、辛いということを思い知った2年間でもありました。

習慣としていたマラソンができなくなり、身体は常にフワフワとしていて、調子が悪い時も多々あります。

生と死のギリギリの場面を経験して様々な感覚が芽生え研ぎ澄まされたたことは間違いないのですが、生き続けるためにどんどん挑戦し、提案し、行動し、失敗からプラスの要素を抽出してそれを栄養源に前進し、また生きる。

生きているからこそできる、いろいろな経験。

今日という日は、過去の自分の命日であり、新しい自分の生誕だと思っているのですが、今こうして普通にお仕事をさせていただいて喜んでいただくことができるこの状態にしっかり感謝をして、心機一転明日からも頑張ろうと思います。

よかったらシェアしてね!
  • URL Copied!
  • URL Copied!

この記事を書いた人

目次
閉じる