「納棺師」の現場を見せていただきました

ただいまの時刻は14:23。今は、日本で2番目に大きいサロマ湖が見える場所にいて、15時の打ち合わせに備えて待機しながらこのブログを書いています。

実は、10月8日(火)札幌市内で開かれた守成クラブの例会に参加した際、「納棺師」であり個人事業主として事業を行なっている経営者に会いました。僕としては、普段は絶対に関われない職種であったこともあってすごく興味が湧き、例会終了後にすぐ電話をさせていただきました。

その経営者Fさんはとても気さくな方で、納棺師に関する様々な情報を教えてくれました。「納棺師」と言えば映画「おくりびと」ですっかり定着しましたが、そのイメージだけでは語り尽くせない、非常に奥深い業界であることが分かりました。

人生の終着駅で、どんな最期を迎えるか?もちろん、人間は社会的な動物なので、家族、同僚、友達などなど、たくさんの人に支えられて生きています。人生を終えて旅立つ人も、そして送り出す側も、深い悲しみや感謝などの複雑な想いです。

そして、どのようにして亡くなってしまったのかによっても、遺族の心境は様々だし、通常ではあり得ない情景になります。

人間の様々な想いが錯綜する複雑な状況の中で、凛とした存在感を発揮するのが「納棺師」だと思います。

Fさんとの電話で、その人間的魅力とお仕事の内容に興味を持った僕は、10月13日(日)に、実際にFさんにお会いして、納棺の現場を見せていただく機会をいただきました。

札幌市を発ち、苫小牧の現場へ。閑静な住宅街の中のとあるお家に行くと、2日前に亡くなられた故人が和室で静かに安置されていました。僕としては、非常にドキドキしていましたが、Fさんはすぐにご遺体の状態を確かめると湯煎の準備が始め、スムーズな段取りで納棺まで進めていました。

Fさんが、納棺師として特に大切にしているのが、「安らかなお顔」です。亡くなった状況、また時間的経過等によって、生きてた頃の表情とは全く違ってしまう場合も多々あるらしいのですが、その方らしい穏やかな表情にするために、いくつかの処置をすることも学ばせていただきました。

実際、僕が見せていただいた故人は90代の女性でした。最初に拝見した際はすごく苦しそうな表情だったのですが、納棺が終わった頃には、すごく穏やかで安らかな表情をされており、ご存命だった頃の様子までもが想像できるような状態になっていました。

世の中にはたくさんのお仕事があり、それぞれプロフェッショナルで活躍していますが、「納棺師」というお仕事の奥深さに触れて命に対する考え方などが一段と深くなったように思います。

このような貴重な機会をくださったFさんに心から感謝です。

ありがとうございました。

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