さようなら「北海道マラソン」

ただいまの時刻21:10。24日(土)に京極町で撮影後に倶知安町で一泊。25日(日)の午後に幌の自宅に帰ってからゆっくりと過ごし、今日の昼過ぎに北見に戻ってきました。

昨日25日(日)、札幌市内では北海道マラソンが開かれ、1万5千人ほどのランナーが出場しました。30度近い炎天下でしたが、終始晴れていて気温も蒸しており、過酷な中での大会となったようです。

僕はもともとマラソンが趣味で、北海道マラソンは過去7回完走しています。全国のランナーが目標とする大会であり、その熱気はかなりのものです。沿道の応援に励まされながら42.195km 先のゴールを目指します。

これまで、何度も苦しい場面になりましたが、出場した大会はリタイアすることなく完走してきました。

でも、2022年11月に「大動脈解離」を発症して以来、僕は医者からランニングを止められ、突然走れない身体になってしまいました。

それまでライフワークにしていたのに、心身の健康のために続けていたことなのに、まさか走れない身体になるとは予想もしていませんでした。

本来であれば、昨日の大会にも出場して完走メダルを手にしていたはずなのに、それができない自分と向き合うことになり、複雑な気持ちになりました。

大動脈解離という重症を乗り越え、こうして元気に暮らせるだけでもありがたいのに、やっぱり走れないのは辛いこと。

病気から2年近くたった今もまだ気持ちの整理がつかないけれど、マラソンを超える楽しいライフワークには出会えていない。

1日1万歩を目標にウォーキングもしているけれど、やっぱり走る方が楽しい。

だけど、いつまでもクヨクヨしていても仕方ない。自分の運命、自分の現実を受け止めて前に進まなければ。

本当は来年リベンジしたいけど、もう一度走れる身体になってあの感動的なゴールを経験したいけど、残念ながらそれはできない。

今の僕にできることは、過去7回完走した経験を良い思い出にして、前に進むしかない。7回も完走したんだからいいじゃないか!

たくさんの想いが複雑に絡み合っているけれど、それらを断ち切って、最終的には心の中でこう言い切りました。

「さようなら、北海道マラソン」。

これからも大会はずっと続いていくだろうけど、もう僕はあの大会に出ることはできない。

1年間、一生懸命練習に励んでスタートラインに立ったランナーの気持ちは痛いほど分かるので、今度は応援側に回って声援を贈るのもいいのかもしれない。

走れない身体だけど、北海道マラソン以上の感動に出会えるよう、気持ちを新たに日々を過ごしていきたいです。

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