元上司の、次なる挑戦!

先月の11月、僕の元上司が起業しました。 約40年勤めた仕事を定年退職し、のんびりと余生を過ごすのではなくて「起業」という道を選びました。まず、この決断にはビックリしましたし、純粋に「素晴らしい!」と称賛します。

現役時代のご活躍や功績は非常に大きいと思いますし、僕は上司たちが築いてきた土台の上でお仕事をさせていただき、数々の貴重な経験をさせてもらいました。本来は、定年退職して「お疲れ様でした」というところですが、あれだけ働いたのにそれでも何かを成し遂げたいという強さ。ホントにすごいと思います。

でも、起業という道ははっきり言って険しいし、厳しいです。

 僭越ながら、僕も5年ほど前に起業を経験した1人として、決して楽ではないし、苦しみの方が多いというのが実感です。こうしている今現在も、もがき苦しんでいます。

 そんな状態ですが、「起業をして良かったか?」と聞かれたら、間違いなく「良かった」と断言できます。それは、”団体職員”というある程度保護された環境での経験値と、「自分が何とかするしかない」という緊迫した状況での経験値とでは、全く質が違うからです。

 それと、団体職員の時は、機関決定が基本だったため自分の意思で何かを決定することはあまりできませんでしたが、今は全て「自分の意思」で決めることができます。

 やるもやらないも自分、結果を出すも出さないも全て自己責任。

 やはり、この大きな「自由」を手に入れることができたのは、紛れもなく起業による成果物だと思います。

 とは言え、長年団体職員だった僕は、突然手に入れた「自由」の意味や「自由」の威力がよく分からず、しばらく戸惑い苦しみました。自由をいいことに、自分の感覚を信じてありのままに行動し挑戦していたら、大きな失敗や屈辱も経験してしまい「もうダメかも…」と思うことが何度もありました。と言いながら、自由に動いたことで貴重な出会いやお仕事にも恵まれました。

 元上司がこれから取り組む事業は、国と国、地域と地域、企業と企業、人と人をしっかりつなぎ、確かな未来をつくる事業です。前職で地道に歩み続けたからこそ到達することができた理想的かつ魅力的なプランであり、新設会社の理念や事業が深く社会に浸透した際には、北海道はますます面白くなるし、連携の輪が広がるはずです。

元上司と僕はお互い独立した存在ではありますが、長年同じ環境でお仕事をさせていただいたという共通の経験があるので、相互に生かし合って事業の発展に繋げられたら最高です。

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