昨日、今日と(一社)北海道中小企業家同友会の「全道経営者”共育”研究集会inとかち(略称:道研)」に参加しました。各地から800名の経営者が集い、「十勝からの挑戦」というスローガンのもと、19の分科会、懇親会、記念講演が行われました。
私は約20年間、この団体の事務局員として勤務してきましたが、この道研は1年の最大行事であり、「会員の皆様がしっかり学べるように、どうサポートするか?」という姿勢でとらえ、関わってきました。
まさかこんな日が来るとは思いませんでしたが、今年は事務局員ではなく、”同友会の会員”として参加。「会員として参加すると、道研はどんな感じなんだろう」とワクワクしながら帯広に向かいました。
そして、到着した帯広。1日目の分科会では、(株)山本忠信商店・山本英明社長の情熱あふれる報告と最新鋭の工場を見学させていただき、その後はこれまで道内の各地でお世話になった皆様との再会や開業のご挨拶、懇親会では「ここぞ」とばかりに十勝の食を思い切り食べまくりました。2日目は(株)オカモトホールディングスの岡本謙一社長の記念講演を拝聴し、”攻め続ける経営”の真髄を学びました。
起業して、ようやく3ヶ月半。まだ信用も実績も乏しすぎる会社ですが、「地域に企業情報のインフラを創りたい」という想いは日に日に強くなり、将来への夢や野望は膨れ上がっています。しかし、様々な現実に直面するたびに不安に襲われ、経営者のキモチがちょっとだけ分かって来た時期でもあります。
気がつくと「せっかくお金を出して道研に出るのなら多くの情報を得よう」「たくさんの経営者に会えるなら、1つでも新たな仕事につなげよう」とアンテナを張り巡らせ、すごく貪欲になっている自分がいました。
結果的に、自分にとって収穫だらけの「とかち道研」でした。会社名で「次の一手」と名乗っていながらも色々模索している中で、いくつものヒントに出会い、また新たな仕事やネットワークづくりにつながりそうな話もさせていただきました。併せて、自分の描いているビジョンについて、多少の紆余曲折はあるでしょうが「絶対に実現できる」という確信を得ることができました。
「同友会って、元気で真面目な会ですよね!」という世間での評価がありますが、事務局員時代は今いちピンと来ていませんでした。しかし、会員として参加すると「こんなにも凄い会だったとは!」と度肝を抜かれてしまいました。会員と事務局が一体になり、成功に向かって突き進むエネルギーがビシビシ伝わってきました。
閉会で藤井代表理事が「この学びを具体的に活かさなければ、無駄に時間を過ごしただけ」と挨拶で触れていましたが、余韻に浸っていた自分には「チクッ!」とする言葉でした。いい話を聴けて、フワフワしているようではダメ。学びを実践してこそ、日々の経営や同友会活動に本当の価値が出てくることを肌身で感じた瞬間です。しかし、目先に追われている自分は何をどう実践したらいいか、まだよく分かっていません。
長年勤務させていただいた「同友会事務局」の仕事の価値を再発見できたこと、また、会員にとって大切な出会いと交流と学びの場であることを体感でき、全国各地でこの会が大切にされ、発展し続けている理由が分かった気がします。
とかち支部の皆さん、そして事務局員の皆様、本当にお疲れ様でした!
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